2008年01月19日
奥華子 10ヵ月ぶりとなる新曲をリリース!
キーボード弾き語りシンガー・ソングライター、奥華子。中野サンプラザでのカウントダウン・ライヴ“奥華子祭り”で幕を開けた’08年だが、当日は彼女がレギュラー番組を持つbayfmの生中継も入り、大盛り上がりのうちに終了した。そんな年明けから好スタートを決めた彼女の待望の新曲「手紙」が、いよいよ1/23にリリースされる。10万人が足を止めた“魔法の声”奥華子、叙情的なメロディが唯一無二の声と言葉で紡がれた、奥華子ワールドのひとつの極みと言える新たな代表作が誕生する。ストリングスのアレンジがきれいな、冬にぴったりなバラード「手紙」は、オフィシャル・サイトにて早くも試聴が開始されているので、ぜひ聴いてみよう。なお、カップリングには1/19(土)公開の映画『ちーちゃんは悠久の向こう』(主演:仲里依紗、林遣都)の主題歌に抜擢された「空に光るクローバー」を収録。こちらもシンプルながら実に染み入る楽曲で、映画にもバッチリとはまっている。さらに、早くも’08年の全国ツアーも決定! “奥華子CONCERT TOUR '08 〜2nd Letter〜”は4/19(土)の横浜関内ホール公演を皮切りに、5/23(金)には実に3度目となる渋谷C.C.Lemonホールでのワンマン公演も実現する。6月まで全国22ヵ所をまわる同ツアー、詳細はオフィシャル・サイトにてチェックしよう!
2007年12月23日
原田知世
デビュー25周年を迎えての記念盤的ニュー・アルバム。最高のクリエイター陣に支えられた、〈音楽と私〉の世界は素晴らしい!
〈ついに〉とか〈満を持して〉とか、そんな大げさな物言いではなく、そっと〈おかえりなさい〉と声を掛けたくなるような──5年ぶりに届けられた原田知世のニュー・アルバム『music & me』は、大好きな音楽とふたたび触れ合うことができた彼女の純粋な喜びに満ち溢れ、何とも言えない幸せな気分をリスナーも共有できるような作品だ。
「音楽活動を再開したい気持ちはずっとあったんですけど、女優業に夢中になっていたら5年が過ぎてしまって。アルバムを作るきっかけになったのは(2005年8月に行われた)映画〈サヨナラCOLOR〉の公開記念ライヴ。あの日、久しぶりに歌ってみて、やっぱり音楽っていいなと思えたんです」。
音楽活動を再開させるにあたって彼女がパートナーに選んだのは、MOOSE HILLやnaomi & goroといったユニットで活躍する伊藤ゴロー。昨年リリースされたMOOSE HILL『DESERT HOUSE』で彼女はヴォーカリストとして参加している。
「ゴローさんと話し合ったのは、これまでの音楽活動で培ったものに加え、これからの方向性も見えるような作品にしましょうということでした。実っている作物をここで一旦、収穫しつつ、今後に繋がる種も同時に蒔きたかったんです」。
そんな彼女の願いを叶えるべく、今作には鈴木慶一(ムーンライダーズ)、高橋幸宏、高木正勝、オニキユウジ、キセルといった世代や音楽性を異にする、個性豊かなミュージシャンが集まった。
「皆さんに共通しているのは、柔軟な姿勢で音楽に取り組んでいるところ。例えば(鈴木)慶一さんや(高橋)幸宏さんとかは、常に新しいものやおもしろいものにアンテナを張っていて。そういう姿勢がすごく素敵だなと思うんです」。
弦楽器を配した室内楽的なナンバー、彼女の瑞々しい歌声が映えるギター・ポップ、そして浮遊感漂うエレクトロニカなど、多彩なサウンド・アプローチがなされた今作において、なかでも出色なのが“時をかける少女”のセルフ・カヴァー。伊藤ゴローのシンプルなボッサ・ギターを中心にしたアレンジで、24年前の名曲に新たな息吹を注ぎ込んでいる。
「ずっとライヴでも歌っていなかったし、自分の中に大切にしまっていた曲なので、多少不安な気持ちもありました。でもゴローさんに〈あの曲は名曲だし、デビュー25周年に相応しいじゃない?〉って言ってもらって。今回、歌ってみて改めてこの曲の普遍的な魅力に気付きました」。
本作はまさに〈音楽愛好家による音楽愛好家のためのアルバム〉というべき素晴らしい作品に仕上がっている。そしてインタヴュー終了後には本誌前号をパラパラとめくり、さっそく青柳拓次のソロ・アルバム『たであい』をチェックしていた彼女。このように音楽に対して好奇心旺盛な姿は、映画の神様のみならず、音楽の神様だって惚れちまうってもんです。
ここでは25年に渡る彼女の音楽活動をざっくりおさらい。まずは82年のデビューから91年までの初期音源をまとめた『原田知世ベスト』(ソニー:1)。“時をかける少女”をはじめとするアイドル時代の名曲集で、あどけなさの残る歌声に胸キュン! そして彼女が「音楽生活を覚醒させてくれた」と語る、鈴木慶一プロデュースの92年作『GARDEN』(フォーライフ:2)。打ち込み主体のドリーミーな音世界が心地良い一枚です。さらにスウェディッシュ・ポップの重鎮、トーレ・ヨハンソンがプロデュースした97年作『I could be free』(フォーライフ:3)は、トーレ節全開の涼やかでいなたい雰囲気が彼女の歌にマッチしてます。そして、ゴンチチなどを手掛ける羽毛田丈史プロデュースの2002年作『My Pieces』(フォーライフ:4)ではグッとアダルトな印象に。アコギやピアノによるオーガニックなサウンドが軽やかに展開されています。各作品のサウンドはさまざま、でも彼女独特の〈柔らかさ〉は共通する魅力ですね!
〈ついに〉とか〈満を持して〉とか、そんな大げさな物言いではなく、そっと〈おかえりなさい〉と声を掛けたくなるような──5年ぶりに届けられた原田知世のニュー・アルバム『music & me』は、大好きな音楽とふたたび触れ合うことができた彼女の純粋な喜びに満ち溢れ、何とも言えない幸せな気分をリスナーも共有できるような作品だ。
「音楽活動を再開したい気持ちはずっとあったんですけど、女優業に夢中になっていたら5年が過ぎてしまって。アルバムを作るきっかけになったのは(2005年8月に行われた)映画〈サヨナラCOLOR〉の公開記念ライヴ。あの日、久しぶりに歌ってみて、やっぱり音楽っていいなと思えたんです」。
音楽活動を再開させるにあたって彼女がパートナーに選んだのは、MOOSE HILLやnaomi & goroといったユニットで活躍する伊藤ゴロー。昨年リリースされたMOOSE HILL『DESERT HOUSE』で彼女はヴォーカリストとして参加している。
「ゴローさんと話し合ったのは、これまでの音楽活動で培ったものに加え、これからの方向性も見えるような作品にしましょうということでした。実っている作物をここで一旦、収穫しつつ、今後に繋がる種も同時に蒔きたかったんです」。
そんな彼女の願いを叶えるべく、今作には鈴木慶一(ムーンライダーズ)、高橋幸宏、高木正勝、オニキユウジ、キセルといった世代や音楽性を異にする、個性豊かなミュージシャンが集まった。
「皆さんに共通しているのは、柔軟な姿勢で音楽に取り組んでいるところ。例えば(鈴木)慶一さんや(高橋)幸宏さんとかは、常に新しいものやおもしろいものにアンテナを張っていて。そういう姿勢がすごく素敵だなと思うんです」。
弦楽器を配した室内楽的なナンバー、彼女の瑞々しい歌声が映えるギター・ポップ、そして浮遊感漂うエレクトロニカなど、多彩なサウンド・アプローチがなされた今作において、なかでも出色なのが“時をかける少女”のセルフ・カヴァー。伊藤ゴローのシンプルなボッサ・ギターを中心にしたアレンジで、24年前の名曲に新たな息吹を注ぎ込んでいる。
「ずっとライヴでも歌っていなかったし、自分の中に大切にしまっていた曲なので、多少不安な気持ちもありました。でもゴローさんに〈あの曲は名曲だし、デビュー25周年に相応しいじゃない?〉って言ってもらって。今回、歌ってみて改めてこの曲の普遍的な魅力に気付きました」。
本作はまさに〈音楽愛好家による音楽愛好家のためのアルバム〉というべき素晴らしい作品に仕上がっている。そしてインタヴュー終了後には本誌前号をパラパラとめくり、さっそく青柳拓次のソロ・アルバム『たであい』をチェックしていた彼女。このように音楽に対して好奇心旺盛な姿は、映画の神様のみならず、音楽の神様だって惚れちまうってもんです。
ここでは25年に渡る彼女の音楽活動をざっくりおさらい。まずは82年のデビューから91年までの初期音源をまとめた『原田知世ベスト』(ソニー:1)。“時をかける少女”をはじめとするアイドル時代の名曲集で、あどけなさの残る歌声に胸キュン! そして彼女が「音楽生活を覚醒させてくれた」と語る、鈴木慶一プロデュースの92年作『GARDEN』(フォーライフ:2)。打ち込み主体のドリーミーな音世界が心地良い一枚です。さらにスウェディッシュ・ポップの重鎮、トーレ・ヨハンソンがプロデュースした97年作『I could be free』(フォーライフ:3)は、トーレ節全開の涼やかでいなたい雰囲気が彼女の歌にマッチしてます。そして、ゴンチチなどを手掛ける羽毛田丈史プロデュースの2002年作『My Pieces』(フォーライフ:4)ではグッとアダルトな印象に。アコギやピアノによるオーガニックなサウンドが軽やかに展開されています。各作品のサウンドはさまざま、でも彼女独特の〈柔らかさ〉は共通する魅力ですね!
2007年08月15日
ニュース
「22才の別れ Lycoris葉見ず花見ず物語」 歌詞に合わせようとするから無理がくる J-CASTニュース - 自分の故郷、広島県尾道を舞台に「転校生」や「時をかける少女」など何本も撮り、次いで九州の大分県臼杵市に移る。臼杵出身の伊勢正三に拘り、「なごり雪」に続いて彼の曲からタイトルとテーマを得た作品を仕上げている。 大分県のことは良く知らないが、地図で見ると ... |
東京アニメアワード受賞作を無料上映−「時かけ」監督トークショーも アキバ経済新聞 - 同フェスは、「東京国際アニメフェア 東京アニメアワード」で受賞した作品を公開する上映イベント。6回目を迎える今回は、アニメーション・オブ・ザ・イヤーを受賞した「時をかける少女」やノミネート受賞作品の「コードギアス 反逆のルルーシュ」、「涼宮ハルヒの ... |
「第6回 東京アニメアワードフィルムフェスティバル」にて、「時をかける少女」細田守監督トークショーを開催 GameSpot Japan - 今回のフェスティバルでは、アニメーション・オブ・ザ・イヤーを受賞した「時をかける少女」をはじめ、話題のノミネート受賞作品、そして新進気鋭の公募受賞作品を一挙無料上映する。 さらに、「時をかける少女」の細田守監督をゲストに招いた、豪華トークショーも開催 ... |
[映]「時をかける少女」 goo 映画 - 時をかける少女◇83年、角川春樹事務所。原田知世、高柳良一。筒井康隆の同名小説を映画化。放課後、実験室でラベンダーの香りに包まれて気を失って以来、時間を超える能力を持った女子高校生。やがて彼女は、転校生の少年が植物を手に入れるためにやって来た未来人だと ... |
![]() goo 映画 | L・ディカプリオ、自身が制作に携わった新作プレミアに登場 goo 映画 - ... わたって装飾、機器、その他各種のブランドが... 日本人の家を揶揄している映画 困っています、どなたかご存知の方がいれば教えてください。 白人か黒人が日... gooウェブ検索 最新映画キーワード チネチッタ 時をかける少女 バッテリー シュレック ワーナーマイカル. |
2007年07月21日17時41分 PJオピニオン - 『時をかける少女』や『パプリカ』のマッドハウスによるアニメーションと、70歳の巨匠ウラディーミル・アシュケナージのピアノ演奏という豪華スタッフによる本作が7月21日(土)に初日を迎え、上戸彩、神木隆之介、池脇千鶴、福田麻由子、宮迫博之(雨上がり決死隊)、 ... |
探検ロマン世界遺産 「この世のエデン 海洋王国の夢と幻 〜ポルトガル・シントラ〜」 インターネットTVガイド - 2006年「時をかける少女」製作委員会。声の出演・仲里依紗ほか。 テレビドラマや映画で映像化された筒井康隆の同名短編小説をアニメ化。ある日突然、時を超える能力を身につけてしまった女子高校生の姿を描く。 歩(北乃きい)は視聴覚室で愛海(福田沙紀)たちに取り囲ま ... |
菊地凛子「結衣ちゃんはすごくピュア」 goo 映画 - ラブ・アクチュアリーのDVDの字幕 先程ラブ・アクチュアリーのDVDを借りてきて、音声を英語にして字幕を日本語... gooウェブ検索 最新映画キーワード トランスフォーマー 映画 109シネマズ 時をかける少女 ハリーポッター. |
エディ・マーフィ、恋人と婚約! 隠し子騒動も影響あたえず goo 映画 - 映画 の新着質問 アニメ映画 時をかける少女 時期はずれな質問で失礼します。 ストーリーで理解できなかった部分の説明をお... レミーのおいしいレストラン 7月28日公開の、「レミーのおいしいレストラン」見てきました! そこで疑... ハリーポッターと不死鳥の騎士団 ... |
![]() CINEMA TOPICS ONLINE | 大林 宣彦と語る「高校生映像フェスティバル」作品募集のお知らせ CINEMA TOPICS ONLINE - 故郷で撮影された「転校生」(82)「時をかける少女」(83)「さびしんぼう」(85)は尾道三部作と称され親しまれている。 その他、主な作品として「ねらわれた学園」(81)「廃市」(83)「彼のオートバイ、彼女の島」(86)「はるか、 ... |
2006年10月22日
ぼくらが物語で遊ぶ未来
■ 時かけとハルヒの広がりかたの違いから見えるもの
ある日、打ち合わせに出かけたわたしは、神保町の路地裏にある喫茶店でひとりのオヤジを見かけました。年齢は50代くらい。チョイ悪風で、パンツの裾から覗く靴も洒落ています。オヤジは、喫茶店のマスターに親しげに話しかけました。
「おれ、昨日、『時をかける少女』って映画を見てきたんだけどさあ……」
わたしはコーヒーを吹き出しました。
『時をかける少女』と『涼宮ハルヒの憂鬱』というふたつの作品の広まりかたが、夏頃ネットで話題になりました。憶えている人も多いでしょう。両者はどちらもすぐれた作品で、なおかつ、どちらもネットの住人の口コミによってヒットしたと言われています。
わたしたちはネットに未来を感じているため、この2作品のヒットにおいて両者のいいとこどりをしてしまいがちです。が、時かけとハルヒのヒットという2つの現象には分けて考えねばならないことがあります。そして、そこから、物語がこれから進む道みたいなものがぼんやりと見えるとわたしは思っています。
ハルヒのシリーズ約300万部は文句なしの大ヒットと言えるでしょう。また、ハルヒは、角川スニーカー文庫の看板作品であり、ライトノベルというジャンルに限って言えば、他作品に比べて十分に宣伝されています。ところがです。職業柄、歳上のかたと話したりすることも多いわたしが、ハルヒの話題をあまり聞きません。SOS団のTシャツを着て宝くじを当てたオヤジの例もありますし、抽出対象がずれている可能性もあるのですが、わたしの実感が正しいならば、市場でヒットしているほどハルヒの世間での認知度は高くありません。
もう一方の時かけですが、ネットだけを見ていると『ゲド戦記』と双璧をなすヒット作のように見えます。けれども興行収入ランキングには入っていません。上映館がすくないからであるというのは一方的な見方です。いまでこそ拡大上映となっていますが、公開当初、満員御礼がつづいていたのは東京と大阪だけで、都近郊の映画館は人が入らず早期打ち切りになったりする状況でした。8月半ばの段階では、全国興行収入の半分をテアトル新宿が叩き出していたといいます。そういう状態であるにもかかわらず、時かけオールナイトには大学生から40代くらいまで幅拾い年齢層の人々が集いました。わたしの周囲での認知度も高いです。
つまり、ハルヒのヒットは話題の広がりとしては限定的ですが市場規模が大きく、時かけのヒットは市場規模としては限定的ですが話題の広がりは大きい、のです。
これはなにを意味しているのでしょうか。
■ 口コミの伝播力が強い「セグメント」
ネットで口コミが広がるというのはどういう状況でしょう。blog、SNS、個人ニュースサイト、2ちゃんねる、こういったところを経由してでしょうか。
人々は、自分の趣味でネットの情報を追い、発信します。行動は、受動的ではなく能動的です。この情報の広がりにおいて、ある分野にもともと大きな興味を持っている集団がいれば、興味を持っていない集団よりうまく口コミは伝わっていくでしょう。マーケティングの世界では、こうした同じ傾向を持った集団のことをセグメントと呼びます。
ハルヒと時かけの例から、口コミによる情報の広まりは、現状で、セグメント化された分野で強力な力を発揮し、マスをターゲットにしたときの市場への影響力は限定的な場合がある、という推論を導き出すことができます。これ以上のマーケティングの話は専門家のかたにまかせますが、ネットの登場によって、市場はこれからどんどんとセグメント化されていくと予想できると思います。
ネットというものは、旧来のメディアに比べると情報の受け手の能動性が増しています。前回のエントリーで、「YouTubeによってテレビ番組の断片が解釈されるようになっているのではないか」と書きました。それをもっと大雑把にくくると、テレビを見るからテレビで遊ぶへ、ということなのだと思います。ネットにおけるセグメントというのは、非常にゆるい繋がりの遊び仲間の集団なのだと捉えることもできるでしょう。
昨年起きたライトノベルブームも、根っこは似たようなものだったとわたしは考えています。そもそも、ライトノベルの歴史は、テーブルトークRPGという「遊ぶ」行為と密接な関係を持っています。ファンタジーとRPGが流行していた1980年代終盤から1990年代初頭にかけて、読者は、知らず知らずのうちにライトノベルを素材として遊んでいたのです。
ハルヒという作品では、アニメ素材が(法的な問題を抱えながらも)ネット上を駆け回り、MADアニメがYouTubeにいくつもアップされました。ネット時代の二次創作のひとつの形です。漫画やアニメ作品の二次創作は1980年代から同人誌という形で盛んになっていましたが、イベントに参加し同人誌をつくる行為の敷居はかなり高いものでした。アニメという素材とネットという場を得ることにより、人々は、「ハルヒというコンテンツで遊ぶ」楽しさを知り、その流れがオタクセグメントを席捲したのです。
■ 物語で遊ぶ人々
ディズニーランドやジブリ美術館に行くのも、物語で遊ぶことです。一見、クリエイティブな遊びではないように思えますが、頭の中で行われていることは似ています。なぜなら、来訪者は、施設で遊びつつ頭の中で物語の断片を妄想をしているからです。飛行機の玩具を手に持ちながら「ブーン」と飛ぶ真似をする幼児の楽しさを、大の大人が本気になってやっているのです。そもそも、二次創作は(というか創作そのものも)、頭の中の妄想を具現化する行為です。
コンテンツの送り手側的思考をすれば、ディズニーやジブリ級のヒット作になったら妄想ランドをつくってやるから、それまでは頭の中だけで我慢しろということになると思います。つまり、時かけの話題の広がりと、ハルヒの大ヒットを合わせ持てと言うわけです。ですが、いまはガンダムミュージアムが閉鎖される世の中です。すべてがディズニーやジブリのようにうまく行くことはありません。妄想ランド建設のしきい値を越えるのは非常に困難なのです。ならば、わたしたちは、それぞれ個々人が気にいった作品で妄想を具現化するしかありません。
「物語で遊ぶこと」は読者の権利です(まあ、著作権法的にはいろいろ難しい問題があります)。というか、それが、印刷技術が発達する以前の物語のありかただったのではないでしょうか? 鈴木さんの第1回のエントリーで、「印刷技術が宗教のありかたを変えたようにネットが宗教のありかたを変える未来を想像する」ことが書かれていますが、物語についても同様の変化が起きる可能性があります。
これからの小説や映画は、単に物語を提供するということだけでなく、物語の素材を提供するということになっていく可能性があります。それは、ある意味、物語の手綱を書き手が手放すということでもあり、従来の小説の書きかたで考えれば非常に無責任なやりかたに見えるかもしれません。今回はせっかくネットという舞台を用意していただいたことですし、「ギートステイト」は、遊べる物語というものはなんなのかを試行錯誤する場にしようと考えています。
ところで、今月末に発売されるThe Sneaker12月号で『時をかける少女』特集を組むそうです。映画が公開されてから、東さんとわたしは、顔を合わせるたび『時をかける少女』のすばらしさについて語っていたりするのですが、どうにも、その感動を第三者に直接伝える言葉がわたしの中にはありません。なので、そちらのほうは批評が本職である東さんにまかせることにして、わたしは、作家らしく、自分の想いを短編小説としてまとめました。他にも何人かの方が、同じようにタイムリープ物の小説を寄稿されていると聞いています。機会がありましたら、読んでいただければさいわいです。
ある日、打ち合わせに出かけたわたしは、神保町の路地裏にある喫茶店でひとりのオヤジを見かけました。年齢は50代くらい。チョイ悪風で、パンツの裾から覗く靴も洒落ています。オヤジは、喫茶店のマスターに親しげに話しかけました。
「おれ、昨日、『時をかける少女』って映画を見てきたんだけどさあ……」
わたしはコーヒーを吹き出しました。
『時をかける少女』と『涼宮ハルヒの憂鬱』というふたつの作品の広まりかたが、夏頃ネットで話題になりました。憶えている人も多いでしょう。両者はどちらもすぐれた作品で、なおかつ、どちらもネットの住人の口コミによってヒットしたと言われています。
わたしたちはネットに未来を感じているため、この2作品のヒットにおいて両者のいいとこどりをしてしまいがちです。が、時かけとハルヒのヒットという2つの現象には分けて考えねばならないことがあります。そして、そこから、物語がこれから進む道みたいなものがぼんやりと見えるとわたしは思っています。
ハルヒのシリーズ約300万部は文句なしの大ヒットと言えるでしょう。また、ハルヒは、角川スニーカー文庫の看板作品であり、ライトノベルというジャンルに限って言えば、他作品に比べて十分に宣伝されています。ところがです。職業柄、歳上のかたと話したりすることも多いわたしが、ハルヒの話題をあまり聞きません。SOS団のTシャツを着て宝くじを当てたオヤジの例もありますし、抽出対象がずれている可能性もあるのですが、わたしの実感が正しいならば、市場でヒットしているほどハルヒの世間での認知度は高くありません。
もう一方の時かけですが、ネットだけを見ていると『ゲド戦記』と双璧をなすヒット作のように見えます。けれども興行収入ランキングには入っていません。上映館がすくないからであるというのは一方的な見方です。いまでこそ拡大上映となっていますが、公開当初、満員御礼がつづいていたのは東京と大阪だけで、都近郊の映画館は人が入らず早期打ち切りになったりする状況でした。8月半ばの段階では、全国興行収入の半分をテアトル新宿が叩き出していたといいます。そういう状態であるにもかかわらず、時かけオールナイトには大学生から40代くらいまで幅拾い年齢層の人々が集いました。わたしの周囲での認知度も高いです。
つまり、ハルヒのヒットは話題の広がりとしては限定的ですが市場規模が大きく、時かけのヒットは市場規模としては限定的ですが話題の広がりは大きい、のです。
これはなにを意味しているのでしょうか。
■ 口コミの伝播力が強い「セグメント」
ネットで口コミが広がるというのはどういう状況でしょう。blog、SNS、個人ニュースサイト、2ちゃんねる、こういったところを経由してでしょうか。
人々は、自分の趣味でネットの情報を追い、発信します。行動は、受動的ではなく能動的です。この情報の広がりにおいて、ある分野にもともと大きな興味を持っている集団がいれば、興味を持っていない集団よりうまく口コミは伝わっていくでしょう。マーケティングの世界では、こうした同じ傾向を持った集団のことをセグメントと呼びます。
ハルヒと時かけの例から、口コミによる情報の広まりは、現状で、セグメント化された分野で強力な力を発揮し、マスをターゲットにしたときの市場への影響力は限定的な場合がある、という推論を導き出すことができます。これ以上のマーケティングの話は専門家のかたにまかせますが、ネットの登場によって、市場はこれからどんどんとセグメント化されていくと予想できると思います。
ネットというものは、旧来のメディアに比べると情報の受け手の能動性が増しています。前回のエントリーで、「YouTubeによってテレビ番組の断片が解釈されるようになっているのではないか」と書きました。それをもっと大雑把にくくると、テレビを見るからテレビで遊ぶへ、ということなのだと思います。ネットにおけるセグメントというのは、非常にゆるい繋がりの遊び仲間の集団なのだと捉えることもできるでしょう。
昨年起きたライトノベルブームも、根っこは似たようなものだったとわたしは考えています。そもそも、ライトノベルの歴史は、テーブルトークRPGという「遊ぶ」行為と密接な関係を持っています。ファンタジーとRPGが流行していた1980年代終盤から1990年代初頭にかけて、読者は、知らず知らずのうちにライトノベルを素材として遊んでいたのです。
ハルヒという作品では、アニメ素材が(法的な問題を抱えながらも)ネット上を駆け回り、MADアニメがYouTubeにいくつもアップされました。ネット時代の二次創作のひとつの形です。漫画やアニメ作品の二次創作は1980年代から同人誌という形で盛んになっていましたが、イベントに参加し同人誌をつくる行為の敷居はかなり高いものでした。アニメという素材とネットという場を得ることにより、人々は、「ハルヒというコンテンツで遊ぶ」楽しさを知り、その流れがオタクセグメントを席捲したのです。
■ 物語で遊ぶ人々
ディズニーランドやジブリ美術館に行くのも、物語で遊ぶことです。一見、クリエイティブな遊びではないように思えますが、頭の中で行われていることは似ています。なぜなら、来訪者は、施設で遊びつつ頭の中で物語の断片を妄想をしているからです。飛行機の玩具を手に持ちながら「ブーン」と飛ぶ真似をする幼児の楽しさを、大の大人が本気になってやっているのです。そもそも、二次創作は(というか創作そのものも)、頭の中の妄想を具現化する行為です。
コンテンツの送り手側的思考をすれば、ディズニーやジブリ級のヒット作になったら妄想ランドをつくってやるから、それまでは頭の中だけで我慢しろということになると思います。つまり、時かけの話題の広がりと、ハルヒの大ヒットを合わせ持てと言うわけです。ですが、いまはガンダムミュージアムが閉鎖される世の中です。すべてがディズニーやジブリのようにうまく行くことはありません。妄想ランド建設のしきい値を越えるのは非常に困難なのです。ならば、わたしたちは、それぞれ個々人が気にいった作品で妄想を具現化するしかありません。
「物語で遊ぶこと」は読者の権利です(まあ、著作権法的にはいろいろ難しい問題があります)。というか、それが、印刷技術が発達する以前の物語のありかただったのではないでしょうか? 鈴木さんの第1回のエントリーで、「印刷技術が宗教のありかたを変えたようにネットが宗教のありかたを変える未来を想像する」ことが書かれていますが、物語についても同様の変化が起きる可能性があります。
これからの小説や映画は、単に物語を提供するということだけでなく、物語の素材を提供するということになっていく可能性があります。それは、ある意味、物語の手綱を書き手が手放すということでもあり、従来の小説の書きかたで考えれば非常に無責任なやりかたに見えるかもしれません。今回はせっかくネットという舞台を用意していただいたことですし、「ギートステイト」は、遊べる物語というものはなんなのかを試行錯誤する場にしようと考えています。
ところで、今月末に発売されるThe Sneaker12月号で『時をかける少女』特集を組むそうです。映画が公開されてから、東さんとわたしは、顔を合わせるたび『時をかける少女』のすばらしさについて語っていたりするのですが、どうにも、その感動を第三者に直接伝える言葉がわたしの中にはありません。なので、そちらのほうは批評が本職である東さんにまかせることにして、わたしは、作家らしく、自分の想いを短編小説としてまとめました。他にも何人かの方が、同じようにタイムリープ物の小説を寄稿されていると聞いています。機会がありましたら、読んでいただければさいわいです。
パロディーとして見て…ひとりごと筒井康隆(1)
リアルタイムで僕のものを読んだ人たちが今エラくなって物事を決定できる立場になった。それで、僕の作品が今になって映画化されたりする。「時をかける少女」や「日本以外全部沈没」もそう。ありがたいですね。これは昔やったことの蓄積ですわ。
「日本以外全部沈没」は今、公開中やけど、これも30年前の作品。天変地異で祖国を追われた外国人難民たちが日本に大挙してやってくる。そこでは、外国人セレブは極貧生活を強いられ、ハリウッドスターもテレビ番組にエキストラで出演、不良外国人はアタック・チームによって国外追放になるという世の中で、外国人は皆、日本人の顔色をうかがう下級市民の暮らしを余儀なくされるという話。
この話はひょんなきっかけで思いついた。小松左京さんの「日本沈没」が当時バカ売れして、僕たちは小松さんのことを「沈没成金」なんて言ってたんだけども、一度祝杯をあげようってんで、大阪のホテルプラザに集まったときに、星新一さんが、何かの拍子に「日本以外全部沈没」ってことを言ったんですよ。
それを聞いた瞬間、僕の頭の中に、ストーリーがブワーと広がってね。「それ、オレがもらった!」って言って、それから1週間ぐらいで書き上げたのかな。それを考えると僕は、小松さんより、むしろ星さんに感謝しなきゃいけないのかもしれない(笑)。
この作品の映画化の話は、本家「日本沈没」がリメイクされるってまだ知らない段階から話が出ていた。そしたら、「日本沈没」もやるっていうじゃない。これは本当にタイミングがいいっていうんで、それならいっそ公開時期もぶつけてしまえっていうことになったんだけど、それだけはやめてくれってことで…いろいろとね。今の若い人は両方とも知らないだろうから、そういう人たちが見たら、「全部沈没」の方が面白いって…それを恐れたんじゃないかな(笑)。
ブラックなところを楽しんでほしいっていうか、映画のストーリーよりもパロディーとしての価値を見てほしいと思う。
でも、国際的にもこんな状況だから、そのブラックさは30年前よりも今回の方が強烈。映画では、原作にはない部分がずいぶん膨らまされているんだけど、意外にまじめに作られている分、ヤバい(笑)。
たとえば、日本が最後まで残るんだけども、尖閣諸島や竹島も残る。つまりそれは日本の領土ってことでしょ。ムフフフフ、ヤバイ。=つづく
■つつい・やすたか 1934年、大阪市生まれ。71歳。作家、俳優。ブラックユーモアに満ちた実験的SF作品を多数執筆。93年マスコミの自主規制に抗議して、断筆宣言、96年執筆活動を再開。今なお、執筆、舞台、テレビドラマなど、精力的に活動。
「日本以外全部沈没」は今、公開中やけど、これも30年前の作品。天変地異で祖国を追われた外国人難民たちが日本に大挙してやってくる。そこでは、外国人セレブは極貧生活を強いられ、ハリウッドスターもテレビ番組にエキストラで出演、不良外国人はアタック・チームによって国外追放になるという世の中で、外国人は皆、日本人の顔色をうかがう下級市民の暮らしを余儀なくされるという話。
この話はひょんなきっかけで思いついた。小松左京さんの「日本沈没」が当時バカ売れして、僕たちは小松さんのことを「沈没成金」なんて言ってたんだけども、一度祝杯をあげようってんで、大阪のホテルプラザに集まったときに、星新一さんが、何かの拍子に「日本以外全部沈没」ってことを言ったんですよ。
それを聞いた瞬間、僕の頭の中に、ストーリーがブワーと広がってね。「それ、オレがもらった!」って言って、それから1週間ぐらいで書き上げたのかな。それを考えると僕は、小松さんより、むしろ星さんに感謝しなきゃいけないのかもしれない(笑)。
この作品の映画化の話は、本家「日本沈没」がリメイクされるってまだ知らない段階から話が出ていた。そしたら、「日本沈没」もやるっていうじゃない。これは本当にタイミングがいいっていうんで、それならいっそ公開時期もぶつけてしまえっていうことになったんだけど、それだけはやめてくれってことで…いろいろとね。今の若い人は両方とも知らないだろうから、そういう人たちが見たら、「全部沈没」の方が面白いって…それを恐れたんじゃないかな(笑)。
ブラックなところを楽しんでほしいっていうか、映画のストーリーよりもパロディーとしての価値を見てほしいと思う。
でも、国際的にもこんな状況だから、そのブラックさは30年前よりも今回の方が強烈。映画では、原作にはない部分がずいぶん膨らまされているんだけど、意外にまじめに作られている分、ヤバい(笑)。
たとえば、日本が最後まで残るんだけども、尖閣諸島や竹島も残る。つまりそれは日本の領土ってことでしょ。ムフフフフ、ヤバイ。=つづく
■つつい・やすたか 1934年、大阪市生まれ。71歳。作家、俳優。ブラックユーモアに満ちた実験的SF作品を多数執筆。93年マスコミの自主規制に抗議して、断筆宣言、96年執筆活動を再開。今なお、執筆、舞台、テレビドラマなど、精力的に活動。
2006年10月10日
テレビや映画のヒロインは、制服がお好き
この秋、セーラー服姿の2人のヒロインが復活する。「スケバン刑事(デカ)」の麻宮サキと「セーラー服と機関銃」の星泉。いずれも80年代に人気を博した作品のリメークだ。そういえば最近、テレビや映画で、制服姿が目立っている。なぜいま制服回帰なのか。
30日公開の映画「スケバン刑事」は、セーラー服姿の少女がヨーヨー片手に悪に挑むおなじみの漫画原作ストーリーだ。85年、斉藤由貴主演のテレビドラマを皮きりに南野陽子、浅香唯と当時の人気アイドルが次々と主人公を演じた。今回、4代目を松浦亜弥が担う。
約20年をへての復活を、東映ビデオの國松達也プロデューサーは「サキを演じられるアイドルが出てくるのを待っていた」と話す。2年前に発売した歴代のDVDが計13万本売れたことも後押し。今回はCGをふんだんに使ったアクション色が強く、スケバンの象徴だったロングスカートはミニになっている。
一方、10月13日に始まるドラマ「セーラー服と機関銃」(TBS系)は、81年に薬師丸ひろ子が主演した映画が大ヒット。ひょんなことからヤクザの組長を襲名した女子高生を今回、長澤まさみが演じ、不条理を乗り越えて、少女が成長する過程をたんねんに描く。
制服姿の主人公はほかにもいる。夏から劇場を変えながらのロングランが続くアニメ「時をかける少女」は83年の原田知世主演の映画のリメーク。同時期にテレビでは、ドラマ「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」がしばしば視聴率20%を超えるヒットを記録した。長瀬智也演じる27歳のヤクザの若頭が高校生活を送り直す破天荒な物語だ。
制服姿の隆盛を「マイ☆ボス」や学園ドラマ「野ブタ。をプロデュース」を手がけた日本テレビの河野英裕さんは、こう語る。
「私も含め、現場にいる40代前後のプロデューサーは『金八先生』などの学園ドラマで育った世代。一度は作ってみたい人が多い。でも主人公が先生のパターンは出尽くした感がある。そこで生徒に目が向いた結果ではないか」
これに対して國松さんは「最近のドラマは自分探しや純愛といった内省的流れから、熱血、青春というベタで解放的なものへ揺り戻している気がする。制服を着た人がはちゃめちゃなことをする、そんなヒーロー、ヒロインが求められているのではないか」と話す。
学園ドラマの受け手の特徴として、10代と40代、50代の親の2世代視聴が顕著という点がある。今回の「スケバン刑事」は、初代の斉藤が松浦の母親という設定で、ちょうどそんな親子関係が視聴者像に重なっている。
その母親たちが青春時代を送った80年代まで、制服は一種「社会的枷(かせ)」の象徴だった。90年代、少女たちに「いましかできない格好」という意識が芽生え、ルーズソックスなど、自己流の着こなしが社会現象になったり、ミニスカートで暴れまくる「セーラームーン」が大ヒットしたりしたとしても。
テレビや映画にあふれる制服は、枷からの解放を劇的に見せるための装置として見直されている、といっては言い過ぎか。
30日公開の映画「スケバン刑事」は、セーラー服姿の少女がヨーヨー片手に悪に挑むおなじみの漫画原作ストーリーだ。85年、斉藤由貴主演のテレビドラマを皮きりに南野陽子、浅香唯と当時の人気アイドルが次々と主人公を演じた。今回、4代目を松浦亜弥が担う。
約20年をへての復活を、東映ビデオの國松達也プロデューサーは「サキを演じられるアイドルが出てくるのを待っていた」と話す。2年前に発売した歴代のDVDが計13万本売れたことも後押し。今回はCGをふんだんに使ったアクション色が強く、スケバンの象徴だったロングスカートはミニになっている。
一方、10月13日に始まるドラマ「セーラー服と機関銃」(TBS系)は、81年に薬師丸ひろ子が主演した映画が大ヒット。ひょんなことからヤクザの組長を襲名した女子高生を今回、長澤まさみが演じ、不条理を乗り越えて、少女が成長する過程をたんねんに描く。
制服姿の主人公はほかにもいる。夏から劇場を変えながらのロングランが続くアニメ「時をかける少女」は83年の原田知世主演の映画のリメーク。同時期にテレビでは、ドラマ「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」がしばしば視聴率20%を超えるヒットを記録した。長瀬智也演じる27歳のヤクザの若頭が高校生活を送り直す破天荒な物語だ。
制服姿の隆盛を「マイ☆ボス」や学園ドラマ「野ブタ。をプロデュース」を手がけた日本テレビの河野英裕さんは、こう語る。
「私も含め、現場にいる40代前後のプロデューサーは『金八先生』などの学園ドラマで育った世代。一度は作ってみたい人が多い。でも主人公が先生のパターンは出尽くした感がある。そこで生徒に目が向いた結果ではないか」
これに対して國松さんは「最近のドラマは自分探しや純愛といった内省的流れから、熱血、青春というベタで解放的なものへ揺り戻している気がする。制服を着た人がはちゃめちゃなことをする、そんなヒーロー、ヒロインが求められているのではないか」と話す。
学園ドラマの受け手の特徴として、10代と40代、50代の親の2世代視聴が顕著という点がある。今回の「スケバン刑事」は、初代の斉藤が松浦の母親という設定で、ちょうどそんな親子関係が視聴者像に重なっている。
その母親たちが青春時代を送った80年代まで、制服は一種「社会的枷(かせ)」の象徴だった。90年代、少女たちに「いましかできない格好」という意識が芽生え、ルーズソックスなど、自己流の着こなしが社会現象になったり、ミニスカートで暴れまくる「セーラームーン」が大ヒットしたりしたとしても。
テレビや映画にあふれる制服は、枷からの解放を劇的に見せるための装置として見直されている、といっては言い過ぎか。
2006年09月25日
>>2006年9月22日(金) 秋のアニメ新番組作品多数! 最近の売れ筋書籍情報!
とらのあな1号店にて、最近売れ筋の人気書籍を調査した。
人気は、1号店に入ってすぐの棚に積まれている新刊のコミックスやノベルスだ。中にはショップオリジナルの特典がつくものもある。人気タイトルの特典はすぐに予定配布数に達してしまうので、欲しい人は日参でチェックすべし。
また、月刊誌などは書き下ろしのメッセージペーパーが付属するものもあるので、毎月「とらのあなで買う」と決めている人も多いのではないだろうか。
さらに、秋の新番組アニメ放送開始間近ということもあり、アニメ化作品の原作も好調な売れ行きだそうだ。さぁ、あなたもアニメの放送前に、原作を読んで予習しておこう!
口コミで評判となり、人気作品となった「時かけ」こと、映画「時をかける少女」のコミックス版。 最新巻は大好評につき品切中(9/20現在)
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さらに、秋の新番組アニメ放送開始間近ということもあり、アニメ化作品の原作も好調な売れ行きだそうだ。さぁ、あなたもアニメの放送前に、原作を読んで予習しておこう!
口コミで評判となり、人気作品となった「時かけ」こと、映画「時をかける少女」のコミックス版。 最新巻は大好評につき品切中(9/20現在)
2006年09月06日
単館系異色2作品「時かけ」「太陽」が都内で絶好調
2本の単館系作品が絶好調の成績を続けている。大林宣彦監督による往年の名作と同名のアニメ「時をかける少女」と、第二次世界大戦終戦前後の昭和天皇の姿をロシア人の監督が描いた「太陽」の2本。
7月15日からテアトル新宿で公開された角川ヘラルド映画配給「時をかける少女」は、同館で上映されたアニメとしては過去最高の成績となった。8月26日に興収6000万円を超え、これまでのアニメトップ成績であった「人狼」(00年)の5800万円を上回った。
一方、8月5日から銀座シネパトス(2館)で公開され、同館での一興行記録を更新してきたスローラーナー配給「太陽」(監督:アレクサンドル・ソク―ロフ/主演:イッセイ尾形)は8月25日で興収4000万円を超えた。テレビはじめ各マスコミで取り上げられて、話題がさらに広がっている。映画界の関心も非常に高く、東宝の高井英幸社長、東映の岡田裕介社長も劇場に足を運んだ。
7月15日からテアトル新宿で公開された角川ヘラルド映画配給「時をかける少女」は、同館で上映されたアニメとしては過去最高の成績となった。8月26日に興収6000万円を超え、これまでのアニメトップ成績であった「人狼」(00年)の5800万円を上回った。
一方、8月5日から銀座シネパトス(2館)で公開され、同館での一興行記録を更新してきたスローラーナー配給「太陽」(監督:アレクサンドル・ソク―ロフ/主演:イッセイ尾形)は8月25日で興収4000万円を超えた。テレビはじめ各マスコミで取り上げられて、話題がさらに広がっている。映画界の関心も非常に高く、東宝の高井英幸社長、東映の岡田裕介社長も劇場に足を運んだ。
2006年09月05日
「時をかける少女(2006)」に対してallcinema ONLINE ユーザーから寄せられた感想
ゲドよりいい! 投稿者: Longisland (Mail) 投稿日: 2006-08-31 00:31:13
今年の夏話題のギブリ大作や、動物さん主人公の米国CGアニメに比べ、本作品は制作費も宣伝費も前記作品とは違いローコストだろう。 公開当初は新宿の単館も1ヶ月たって順次拡大?公開へ…本作品の持つ魅力が支持・観客動員に結びついた結果か。
原作というかベースは有名なあの作品、原作の持っている青春の懐かしい思い出雰囲気を見事に生かし、実に立派な映画になっている。
アニメは実写に劣る云々とのご意見もあるようだが、私はアニメだからタイム・リープという絵空事が生きたと感じる。本作は米国で主流のCGアニメに比べ細部を省略したリミテッドアニメ、人物の動きや背景を省略したフォーマットを使用、こけおどし映像のアニメにはないストーリー・少女の心・若者の気持ちの機微を見事に描いた作品。
まじ、ゲド戦記より10倍いい傑作映画。
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避けては通れぬ作品 投稿者: 映画で元気 投稿日: 2006-08-27 19:25:18
何故、アニメでないといけなかったか。
実写のほうが、青春の真っ只中にいる若者の心の機微を描けるのではないか。
きっと、前作が、あまりに映像とストーリーで、見る者の心に深く印象付ける作品であったがために、前作と切り離す意味でアニメとしたのであろうか。
でも、やはり、心を描くにはアニメは実写にはかなわない。その分、薄っぺらになった。
とはいっても、アニメの映像はきわめて美しい、日本アニメならではこそであり、ハリウッド映画ではとても創りだせるものではない繊細で美しい映像である。
ストーリーは、まずまず気持ちよく見られたが、まとめに入ってからは、変にまとめようとして理屈っぽくなってしまい、幻想的なところがなくなってしまった。
そこで、余韻のある作品ではなくなってしまい、前作に遠く及ばないものとなってしまった。
「あの時、あんな言い方をしなかったら」「あの時、もう少し話しあったら」「あの時、もう少し慎重であったら」誰もが心の奥底に秘めている思い、この思いを大切に掘り出して包み込んであげることがこの作品の一番の役割ではなかったか。まとめようとして、その一番大切なところを忘れてしまったような気がする。
どちらにせよ、前作を観た者にとっては、避けては通れぬ作品、まずは観てよかった。
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タイム・トラベラー 投稿者: 黒美君彦 投稿日: 2006-08-10 13:19:15
タイトルこそ同じだし、ところどころ設定は似ているが、筒井康隆の原作にインスパイアされた別作品と考えた方がいいだろう。
原作では、ごく平凡な少女がタイム・リープというSF的設定に放り込まれ、とまどう姿を、思春期の少女特有の漠然とした未来への不安や期待と重ねた佳品だった。
それは原作が生まれた60年代後半が、まだ未来に期待がもてる時代だったからか。ケン・ソゴルが提示した未来は必ずしもいい未来ではなかったが、少女にはそんな未来を変えることができる希望すら託されていたように思う。
だが21世紀の「時かけ」は、そうした大命題などそ知らぬ風に、小さな恋愛話にまとまっていく。40年前、技術革新の嵐は様々な夢をみせたが、大概のものが手に入り、物質的に飽和状態になっている現代からみて、未来は「現在の延長」に過ぎない。原作では日常とSF的状況が新鮮だったが、この作品では主はあくまで日常。SF的状況すらそこに取り込まれてしまう…。
そうした中、本広克行監督『サマータイムマシン・ブルース』(05年)でもそうだったが、タイム・リープする理由は他愛のないことばかり。
“タイム・リープ能力を持ったのがたまたまバカなヤツで良かった”といった趣旨の台詞が登場するが、そうした免罪符を与えることにとって、SF的状況の日常化は許容されていく。ちょいと理屈っぽいが、この作品を観てそんなことを考えた。
さてアニメとしては精緻をきわめた背景画が素晴らしかった。動かないようで少しずつ変化していく雲の描写や、河原の夕景など、ノスタルジックな町の風景も含め、とても秀逸。
青春アニメとしては満足できる作品に仕上がっていることは確かだ。SF面は正直物足りないが、先述した理由によりそれも致し方ないのかもしれない。
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そんなによくない 投稿者: 8397MT 投稿日: 2006-08-02 02:18:52
【ネタバレ注意】
一緒に見に行った人はべた褒めだったが、あまりよくないと思った。
話はめちゃくちゃでつじつまがあってないと思う。タイムリープのせいで不幸になる人が出るというところがいいかげんというか無理がある。津田という男が突然未来から来た男でしたというのもなんか無理がある。
タイムリープできたらこんなことができるあんなことができるというシーンはおもしろかったとは思う。
なんか絵の話とか、未来の話とか中途半端にテーマっぽいものを匂わせるところがまた嫌い。
何も考えないでみれば感動するかもしれない。しかし見ても何も残らない作品だと思う。
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ジャパニメーション 最前線の成果ですっ!! 投稿者: シネマA 投稿日: 2006-08-01 22:19:14
評判がいいので、どの程度の出来映えなのか、自分の眼でたしかめに映画館まで足を運びました。良心的な小品だと感じました。好みは人それぞれですが、これなら一見の価値あり、でしょう。
内容はヤング・アダルト向けかな。学生らしい女の子のふたり連れが、私の隣りの席で静かに涙をぬぐって帰っていきました。さわやかな余韻ののこるエンディング。猛暑の夏休みに観るのにふさわしい作品か。それにしても、いまの日本社会って、ホントにこれほど平和で豊かなのかしら。
細田守監督、奥寺佐渡子脚本。本篇はオリジナル・ストーリーです。筒井康隆のSFジュヴナイル『時をかける少女』の映画化作品ではありません。小説のヒロイン芳山和子は脇役にまわる。いまは国立博物館の学芸員をしていて独身(たぶん三十代後半)という設定。重要な役どころ。原作(角川文庫刊)も短いので、あとで読んでおくと、話の奥行きがひろがって楽しめますよ。
劇場の大画面で観ると、まず背景の描写の緻密な美しさにおどろかされる。商店街、住宅地、学校、グラウンド、川原の土手などの外観といい、学校の理科室、博物館の陳列室、子供部屋などの室内美術といい、実物以上にリアルな印象を受けるほど。山本二三の美術は、黒澤映画ばりに凝って再現されていますね。
それに対して、貞本義行のキャラクターデザインは、すっきり単純化した描線。私は江口寿史のデニーズのイラスト広告を連想してしまった。最初のうち、精密な背景との不均衡が気になりました。慣れてしまえば、別にどうってことないですが。
声の出演は、質が揃っていた。ただ、ヒロインの紺野真琴のアテレコは同世代に拘らなくてもよかったかもね。ときに役に入り込みすぎて性急。こちらが気恥ずかしさをおぼえてしまった箇所も。若いですね。余裕がなくて一所懸命なのはわかるんだけど。しかし、ユーモラスな感じは出ていたとおもう。
タイムリープのSFファンタジーにはパラドックスがつきもの。深く考えると、おかしなところや都合良すぎるところも出てきたりするけど、まあこれは許容範囲では?
放課後に男友達と野球をして遊んでいたボーイッシュで快活な女子高校生がふと初恋を意識して心の成長にとまどう七月の物語。いやあ、なんか観ていて、穴があったら入りたい気分にさせられたかな。正直、照れくさい。この手の題材は、若者が観たほうがすっと感情移入して存分に浸ることができるのではないかしら。
蛇足。商店街の一隅に〈砂漠の喫茶店〉を発見。それって森村誠一へのオマージュなのか。角川書店つながりですか。案外、細田アニメの次回作が森村ミステリーだったりなんかして……。
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バタフライ・エフェクトみたい 投稿者: さる9000 投稿日: 2006-07-23 01:55:20
このオリジナルストーリーは大林版の正統的続編「時をかける少女2」という位置付けですね。大林作品の主役である芳山和子が登場します。
絵は平坦で好き嫌い分かれるが、物語は上手くできています。なかなかの傑作だと思います。
時間SFとしては「バタフライ・エフェクト」を思わせる場面があって笑える。でも最後はちょっぴりセンチな感動があります。
大林作品に思い入れのある「時かけ」ファンは是非見てほしい。
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The Time wait for no one. 投稿者: バルドネッキア 投稿日: 2006-07-18 19:41:36
あなたが映画ファンを自認するなら、この作品は見なきゃダメ!!
アニメと思って舐めてると、絶対後悔することになりますから〜〜!!
とにかくストーリー展開が洗練されてて完成度高い。
絵も雰囲気あって、とてもきれいです。
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とってもよかったです 投稿者: takap 投稿日: 2006-07-17 00:26:06
全くダレる所のない、凝縮された90分間の演出の、確かな手つき。
オリジナルの“80年代角川映画”を、さらに原作のジュヴナイル小説をも連想させる、明るいノスタルジー。
これもやはり80年代のアイドル映画のDNAと言うべきなのかな?オタクに流されず、健康的に描かれたヒロインの魅力。
なのに古臭いところもズレたところもなく、最新技術も上手に調和させられて魅力的でした。クラシックを上手に使った音楽もよかった。
いつとは言えない、少し懐かしい“昔/未来”から、美しいプレゼントをもらったような、爽快な“読後感”です。
“昭和”や“古き良き日本”を懐かしんだ、似非ノスタルジーのあれこれの作品に鼻白んだ人でも、しっかり共感できる新しさや前向きさが特徴です。
老若男女全ての万人向けのエンターテインメントとして、お勧め◎◎◎です。
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今年の夏話題のギブリ大作や、動物さん主人公の米国CGアニメに比べ、本作品は制作費も宣伝費も前記作品とは違いローコストだろう。 公開当初は新宿の単館も1ヶ月たって順次拡大?公開へ…本作品の持つ魅力が支持・観客動員に結びついた結果か。
原作というかベースは有名なあの作品、原作の持っている青春の懐かしい思い出雰囲気を見事に生かし、実に立派な映画になっている。
アニメは実写に劣る云々とのご意見もあるようだが、私はアニメだからタイム・リープという絵空事が生きたと感じる。本作は米国で主流のCGアニメに比べ細部を省略したリミテッドアニメ、人物の動きや背景を省略したフォーマットを使用、こけおどし映像のアニメにはないストーリー・少女の心・若者の気持ちの機微を見事に描いた作品。
まじ、ゲド戦記より10倍いい傑作映画。
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避けては通れぬ作品 投稿者: 映画で元気 投稿日: 2006-08-27 19:25:18
何故、アニメでないといけなかったか。
実写のほうが、青春の真っ只中にいる若者の心の機微を描けるのではないか。
きっと、前作が、あまりに映像とストーリーで、見る者の心に深く印象付ける作品であったがために、前作と切り離す意味でアニメとしたのであろうか。
でも、やはり、心を描くにはアニメは実写にはかなわない。その分、薄っぺらになった。
とはいっても、アニメの映像はきわめて美しい、日本アニメならではこそであり、ハリウッド映画ではとても創りだせるものではない繊細で美しい映像である。
ストーリーは、まずまず気持ちよく見られたが、まとめに入ってからは、変にまとめようとして理屈っぽくなってしまい、幻想的なところがなくなってしまった。
そこで、余韻のある作品ではなくなってしまい、前作に遠く及ばないものとなってしまった。
「あの時、あんな言い方をしなかったら」「あの時、もう少し話しあったら」「あの時、もう少し慎重であったら」誰もが心の奥底に秘めている思い、この思いを大切に掘り出して包み込んであげることがこの作品の一番の役割ではなかったか。まとめようとして、その一番大切なところを忘れてしまったような気がする。
どちらにせよ、前作を観た者にとっては、避けては通れぬ作品、まずは観てよかった。
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タイム・トラベラー 投稿者: 黒美君彦 投稿日: 2006-08-10 13:19:15
タイトルこそ同じだし、ところどころ設定は似ているが、筒井康隆の原作にインスパイアされた別作品と考えた方がいいだろう。
原作では、ごく平凡な少女がタイム・リープというSF的設定に放り込まれ、とまどう姿を、思春期の少女特有の漠然とした未来への不安や期待と重ねた佳品だった。
それは原作が生まれた60年代後半が、まだ未来に期待がもてる時代だったからか。ケン・ソゴルが提示した未来は必ずしもいい未来ではなかったが、少女にはそんな未来を変えることができる希望すら託されていたように思う。
だが21世紀の「時かけ」は、そうした大命題などそ知らぬ風に、小さな恋愛話にまとまっていく。40年前、技術革新の嵐は様々な夢をみせたが、大概のものが手に入り、物質的に飽和状態になっている現代からみて、未来は「現在の延長」に過ぎない。原作では日常とSF的状況が新鮮だったが、この作品では主はあくまで日常。SF的状況すらそこに取り込まれてしまう…。
そうした中、本広克行監督『サマータイムマシン・ブルース』(05年)でもそうだったが、タイム・リープする理由は他愛のないことばかり。
“タイム・リープ能力を持ったのがたまたまバカなヤツで良かった”といった趣旨の台詞が登場するが、そうした免罪符を与えることにとって、SF的状況の日常化は許容されていく。ちょいと理屈っぽいが、この作品を観てそんなことを考えた。
さてアニメとしては精緻をきわめた背景画が素晴らしかった。動かないようで少しずつ変化していく雲の描写や、河原の夕景など、ノスタルジックな町の風景も含め、とても秀逸。
青春アニメとしては満足できる作品に仕上がっていることは確かだ。SF面は正直物足りないが、先述した理由によりそれも致し方ないのかもしれない。
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そんなによくない 投稿者: 8397MT 投稿日: 2006-08-02 02:18:52
【ネタバレ注意】
一緒に見に行った人はべた褒めだったが、あまりよくないと思った。
話はめちゃくちゃでつじつまがあってないと思う。タイムリープのせいで不幸になる人が出るというところがいいかげんというか無理がある。津田という男が突然未来から来た男でしたというのもなんか無理がある。
タイムリープできたらこんなことができるあんなことができるというシーンはおもしろかったとは思う。
なんか絵の話とか、未来の話とか中途半端にテーマっぽいものを匂わせるところがまた嫌い。
何も考えないでみれば感動するかもしれない。しかし見ても何も残らない作品だと思う。
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ジャパニメーション 最前線の成果ですっ!! 投稿者: シネマA 投稿日: 2006-08-01 22:19:14
評判がいいので、どの程度の出来映えなのか、自分の眼でたしかめに映画館まで足を運びました。良心的な小品だと感じました。好みは人それぞれですが、これなら一見の価値あり、でしょう。
内容はヤング・アダルト向けかな。学生らしい女の子のふたり連れが、私の隣りの席で静かに涙をぬぐって帰っていきました。さわやかな余韻ののこるエンディング。猛暑の夏休みに観るのにふさわしい作品か。それにしても、いまの日本社会って、ホントにこれほど平和で豊かなのかしら。
細田守監督、奥寺佐渡子脚本。本篇はオリジナル・ストーリーです。筒井康隆のSFジュヴナイル『時をかける少女』の映画化作品ではありません。小説のヒロイン芳山和子は脇役にまわる。いまは国立博物館の学芸員をしていて独身(たぶん三十代後半)という設定。重要な役どころ。原作(角川文庫刊)も短いので、あとで読んでおくと、話の奥行きがひろがって楽しめますよ。
劇場の大画面で観ると、まず背景の描写の緻密な美しさにおどろかされる。商店街、住宅地、学校、グラウンド、川原の土手などの外観といい、学校の理科室、博物館の陳列室、子供部屋などの室内美術といい、実物以上にリアルな印象を受けるほど。山本二三の美術は、黒澤映画ばりに凝って再現されていますね。
それに対して、貞本義行のキャラクターデザインは、すっきり単純化した描線。私は江口寿史のデニーズのイラスト広告を連想してしまった。最初のうち、精密な背景との不均衡が気になりました。慣れてしまえば、別にどうってことないですが。
声の出演は、質が揃っていた。ただ、ヒロインの紺野真琴のアテレコは同世代に拘らなくてもよかったかもね。ときに役に入り込みすぎて性急。こちらが気恥ずかしさをおぼえてしまった箇所も。若いですね。余裕がなくて一所懸命なのはわかるんだけど。しかし、ユーモラスな感じは出ていたとおもう。
タイムリープのSFファンタジーにはパラドックスがつきもの。深く考えると、おかしなところや都合良すぎるところも出てきたりするけど、まあこれは許容範囲では?
放課後に男友達と野球をして遊んでいたボーイッシュで快活な女子高校生がふと初恋を意識して心の成長にとまどう七月の物語。いやあ、なんか観ていて、穴があったら入りたい気分にさせられたかな。正直、照れくさい。この手の題材は、若者が観たほうがすっと感情移入して存分に浸ることができるのではないかしら。
蛇足。商店街の一隅に〈砂漠の喫茶店〉を発見。それって森村誠一へのオマージュなのか。角川書店つながりですか。案外、細田アニメの次回作が森村ミステリーだったりなんかして……。
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バタフライ・エフェクトみたい 投稿者: さる9000 投稿日: 2006-07-23 01:55:20
このオリジナルストーリーは大林版の正統的続編「時をかける少女2」という位置付けですね。大林作品の主役である芳山和子が登場します。
絵は平坦で好き嫌い分かれるが、物語は上手くできています。なかなかの傑作だと思います。
時間SFとしては「バタフライ・エフェクト」を思わせる場面があって笑える。でも最後はちょっぴりセンチな感動があります。
大林作品に思い入れのある「時かけ」ファンは是非見てほしい。
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The Time wait for no one. 投稿者: バルドネッキア 投稿日: 2006-07-18 19:41:36
あなたが映画ファンを自認するなら、この作品は見なきゃダメ!!
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とにかくストーリー展開が洗練されてて完成度高い。
絵も雰囲気あって、とてもきれいです。
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とってもよかったです 投稿者: takap 投稿日: 2006-07-17 00:26:06
全くダレる所のない、凝縮された90分間の演出の、確かな手つき。
オリジナルの“80年代角川映画”を、さらに原作のジュヴナイル小説をも連想させる、明るいノスタルジー。
これもやはり80年代のアイドル映画のDNAと言うべきなのかな?オタクに流されず、健康的に描かれたヒロインの魅力。
なのに古臭いところもズレたところもなく、最新技術も上手に調和させられて魅力的でした。クラシックを上手に使った音楽もよかった。
いつとは言えない、少し懐かしい“昔/未来”から、美しいプレゼントをもらったような、爽快な“読後感”です。
“昭和”や“古き良き日本”を懐かしんだ、似非ノスタルジーのあれこれの作品に鼻白んだ人でも、しっかり共感できる新しさや前向きさが特徴です。
老若男女全ての万人向けのエンターテインメントとして、お勧め◎◎◎です。
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2006年08月29日
ハルヒ、時かけ好調の角川ビジネスに注目が
今年のアニメシーンの一番の話題は、テレビアニメでは『涼宮ハルヒの憂鬱』、映画では『時をかける少女』と言っていいだろう。そして、この2作品ともが当初予想以上のヒットであることと角川グループが手掛ける作品であることから角川グループのアニメビジネスに関心が集っている。
なかでも一番目立ったのは、8月28日の日経産業新聞の2面中央に大きく扱われた「角川アニメ コスト抑えてヒット連発」である。
この記事では、角川グループが原作から映像化まで自ら一貫して行うことや、ネットでの巧みな話題づくりがヒットを生みだしているとして『涼宮ハルヒの憂鬱』と『時をかける少女』を取り上げている。
『ハルヒ』についてはDVD各巻8万本以上販売や原作280万部販売、楽曲販売などビジネス面での成果と複雑な番組構成など作品の魅力に触れている。
また、『時をかける少女』では、超大作の1/10から数十分の一というフィルムのプリント代や宣伝費などコストの安さとそれを補完するグループの多メディア展開が焦点となっている。
また、こうしたビジネス面での関心は既にビジネス環境に素早く反応する株式市場でも現れている。角川HDの株価は、『ダビンチコード』の映画公開が話題になった4月以降一貫して上昇を続け7月20日に高値4510円をつけている。しかし、映画公開がほぼ収束した7月半ば以降に4040円まで大幅に反落した。
その後、8月以降急激に株価は切り返し8月9日には年初来高値を更新、その後は4600円付近で高止まりしている。こうした株価の急高騰は8月14日の株式市場新聞によれば、『時をかける少女』の劇場公開が好調なためという。また、證券新報も8月10日と24日に2度にわたって、角川HDの株価と『時をかける少女』の興行との関連を指摘している。
グループ売上高706億円(2006年3月決算)の角川HDにとって、『時をかける少女』の劇場興収1億円のビジネスはかならずしも大きくない。
しかし、『ハルヒ』のDVDが1巻あたり3億円から4億円(推定)の販売高となったことを考えれば、今後展開される『時をかける少女』のDVD販売も見越した評価とも考えられる。
株価に関していえば、角川HDより企業規模が小さい『時をかける少女』の劇場配給を行う東京テアトルも注目である。比較的小さな売上高でも、経営にあたえるインパクトの大きさが違うからである。
東京テアトルの株価は、『時をかける少女』の公開直後7月19日に254円の今年最安値をつけている。しかし、その後劇場公開の好調が伝わると7月20日に280円を突破した。
その後は人気の広がりに合わせるかのように株価は一貫して上昇を続け、現在は350円付近で落着いている。『時かけ』効果の株価上昇率は30%から40%程度といえる。
なかでも一番目立ったのは、8月28日の日経産業新聞の2面中央に大きく扱われた「角川アニメ コスト抑えてヒット連発」である。
この記事では、角川グループが原作から映像化まで自ら一貫して行うことや、ネットでの巧みな話題づくりがヒットを生みだしているとして『涼宮ハルヒの憂鬱』と『時をかける少女』を取り上げている。
『ハルヒ』についてはDVD各巻8万本以上販売や原作280万部販売、楽曲販売などビジネス面での成果と複雑な番組構成など作品の魅力に触れている。
また、『時をかける少女』では、超大作の1/10から数十分の一というフィルムのプリント代や宣伝費などコストの安さとそれを補完するグループの多メディア展開が焦点となっている。
また、こうしたビジネス面での関心は既にビジネス環境に素早く反応する株式市場でも現れている。角川HDの株価は、『ダビンチコード』の映画公開が話題になった4月以降一貫して上昇を続け7月20日に高値4510円をつけている。しかし、映画公開がほぼ収束した7月半ば以降に4040円まで大幅に反落した。
その後、8月以降急激に株価は切り返し8月9日には年初来高値を更新、その後は4600円付近で高止まりしている。こうした株価の急高騰は8月14日の株式市場新聞によれば、『時をかける少女』の劇場公開が好調なためという。また、證券新報も8月10日と24日に2度にわたって、角川HDの株価と『時をかける少女』の興行との関連を指摘している。
グループ売上高706億円(2006年3月決算)の角川HDにとって、『時をかける少女』の劇場興収1億円のビジネスはかならずしも大きくない。
しかし、『ハルヒ』のDVDが1巻あたり3億円から4億円(推定)の販売高となったことを考えれば、今後展開される『時をかける少女』のDVD販売も見越した評価とも考えられる。
株価に関していえば、角川HDより企業規模が小さい『時をかける少女』の劇場配給を行う東京テアトルも注目である。比較的小さな売上高でも、経営にあたえるインパクトの大きさが違うからである。
東京テアトルの株価は、『時をかける少女』の公開直後7月19日に254円の今年最安値をつけている。しかし、その後劇場公開の好調が伝わると7月20日に280円を突破した。
その後は人気の広がりに合わせるかのように株価は一貫して上昇を続け、現在は350円付近で落着いている。『時かけ』効果の株価上昇率は30%から40%程度といえる。
2006年08月24日
角川GHDが切り返す 「時かけ」好調で
角川グループホールディングス<9477>が安寄りした後、切り返す動きとなっている。13時24分現在、20円高の4650円で取引されている。
子会社の角川ヘラルドが配給しているアニメ映画「時をかける少女」の興行収入が1億円を突破したと伝えられており、これが手掛かり材料になっているようだ。上映する映画館が他作品に比べて圧倒的に少ない状況下での達成。現在でも都内や大阪などの映画館では活況が続いているようだ。
また同作品は、スペインで開催される第39回シッチェス・カタルニヤ国際映画祭コンペティション部門に正式出品することも決定しており、国際的な注目度も高まるのではないかと見られている。
子会社の角川ヘラルドが配給しているアニメ映画「時をかける少女」の興行収入が1億円を突破したと伝えられており、これが手掛かり材料になっているようだ。上映する映画館が他作品に比べて圧倒的に少ない状況下での達成。現在でも都内や大阪などの映画館では活況が続いているようだ。
また同作品は、スペインで開催される第39回シッチェス・カタルニヤ国際映画祭コンペティション部門に正式出品することも決定しており、国際的な注目度も高まるのではないかと見られている。
2006年08月22日
世界をかける!『時をかける少女』第39回シッチェス・カタルニヤ国際映画祭コンペティション部門正式出品決定
発表以来40年にわたり、TVドラマ、映画など、その時代を反映した物語としてこれまで6度映像化され、その時ごとのヒロインを生んできた筒井康隆の名作「時をかける少女」。初めてアニメーション化され、現在公開中の『時をかける少女』が10月6日よりスペインで開催される第39回シッチェス国際映画祭アニメコンペティション(ANIMA'T)部門に正式出品されることが決定した。
本映画祭は、エンターテイメント性と作家性を兼ね備えたファンタジー作品を重視した歴史ある国際映画祭であり、過去日本からは『妖怪大戦争』『スチームボーイ』『ファイナルファンタジ−VIIアドベントチルドレン』などが出品されている。会期は10月15日まで、各賞の発表は最終日に行われる。
細田守監督「とても嬉しい。国境や人種を超え、誰が観ても楽しめるエンターテイメント作品と評価されたことが出品につながったと受け止めている。海外の観客層の反応が今からとても楽しみ。」
原作・筒井康隆「かわいい娘が初めて海外旅行に行く、といった気持ちです。『せっかくだから1等賞を獲ってきなさい』と声をかけてやりたい。」
本映画祭は、エンターテイメント性と作家性を兼ね備えたファンタジー作品を重視した歴史ある国際映画祭であり、過去日本からは『妖怪大戦争』『スチームボーイ』『ファイナルファンタジ−VIIアドベントチルドレン』などが出品されている。会期は10月15日まで、各賞の発表は最終日に行われる。
細田守監督「とても嬉しい。国境や人種を超え、誰が観ても楽しめるエンターテイメント作品と評価されたことが出品につながったと受け止めている。海外の観客層の反応が今からとても楽しみ。」
原作・筒井康隆「かわいい娘が初めて海外旅行に行く、といった気持ちです。『せっかくだから1等賞を獲ってきなさい』と声をかけてやりたい。」
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